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2025.12.04
「予想外の積雪」で後悔しないためのチェックポイント
本日、岐阜市では初雪を観測し、積もった雪に驚かれた方も多いのではないでしょうか。
岐阜市の年間降雪量は平年で34cmと、豪雪地帯ではありませんが、ひとたび大雪が降ると過去には58cm(1936年2月)もの積雪を記録したこともあります。
家づくりというと、夏の暑さ対策や日当たりに目が行きがちですが、雪が降る地域だからこそ、この「雪の日」の視点が非常に大切になります。
今日の雪をきっかけに、雪に負けない、そして雪の日でもストレスなく暮らせる家にするためのチェックポイントをお伝えします。
チェックポイント①:駐車場計画で「雪かきしなくても車を出せる駐車場」を目指す
雪の日の朝、まず最初に行う作業は「雪かき」です。特に忙しい出勤前の雪かきは、大きなストレスになります。
🚗 雪かきをしなくても「すぐに車を出せる」か?
最も重要なのは、車を停める場所と道路への動線です。
カーポートの設置: 積雪対策を施したカーポートがあれば、車の上に雪が積もるのを防げます。
道路からの距離: 駐車場から公道に出るまでの距離が長いと、その区間の雪かきが必須になります。公道に面した位置に駐車場を計画することで、雪かきの範囲を最小限に抑えられます。
動線の工夫: 玄関から車までのルートを屋根や庇(ひさし)で繋ぎ、雪に濡れずに出入りできるかも大切です。
【過去データ参考】 岐阜市の平年最深積雪は15cmです。この数値を目安に、カーポートの積雪強度を選ぶと安心です。
チェックポイント②:雪かきの負担を「一生涯」で考える
「早起きしてやれば大丈夫」と思っていても、雪かきは重労働です。特に、お子様が小さいときと年を重ねたときの負担を考慮することが重要です。
👨🦳 10年後、20年後の自分でもできる設計か?
階段の有無と勾配: 庭や駐車場に段差や急な階段があると、雪が積もった際に転倒のリスクが高まります。なるべくフラットな設計を心がけましょう。
除雪の「捨て場」: かき集めた雪をどこに置くか(雪の捨て場)を事前に決めておかないと、結局敷地内に雪が山積みになってしまいます。雪を避けやすいスペースを確保しておきましょう。
玄関アプローチ: 玄関までのアプローチに融雪設備を導入するか、凹凸が少なく滑りにくい素材を選ぶことで、家族や来客の安全を守れます。
家づくりは一度きりです。雪かきを代わってくれる家族の存在や、自身の体力の変化をシミュレーションして、プランニングに盛り込みましょう。



