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2025.10.29

【岐阜市でも目撃情報】ツキノワグマ出没の現状

岐阜県では9月2日、中津川市坂下でツキノワグマによる人身事故が発生しました。
帰宅途中の10代の男性が襲われ、頭部や背中をひっかかれるけがを負いましたが、幸いにも意識はしっかりしているとのことです。
この事故を受けて県は「ツキノワグマ出没注意情報」を発令。冬眠に入る11月頃までは、出没件数や人身被害の増加に注意を呼びかけています。

■ 岐阜市近隣でもクマの目撃が

県の「クママップ」によると、岐阜市内でも山県市との市境や北部の里山地域で、少数ながらツキノワグマの目撃情報が確認されています。
私自身も10年ほど前、岐阜市北部に住んでいた際に一度「市街地でクマの目撃があったので注意してほしい」という防災放送を聞き、驚いた経験があります。
岐阜市中心部では出没は稀ですが、山に近い住宅地や通勤・通学ルート上では油断できません。

■ 東北だけでなく、岐阜県内でも人身被害が

ニュースでは、近年、東北地方を中心にクマによる人身被害が相次いで報道されており、「盛岡市役所付近の中津川沿いで熊が目撃される」など、市街地の川沿いでも目撃情報が出てきています。
しかし岐阜県内でも例外ではなく、今年度(令和7年度)はすでに1件の人身事故、345件の目撃報告(9月2日時点)が確認されています。
昨年度は674件と全国的に見ても高い水準で、飛騨地域や中津川市など山間部では特に注意が必要です。

■ なぜクマが人里に現れるのか

・ドングリなど山の実りが少ない年は、食料を求めて人里へ下りてくる
・少子高齢化で山間部に人が入ることが減り、かつてあった人と熊の緩衝地帯が減少している
・秋は活動期で、冬眠前にエサを求めて行動範囲が広がる

こうした自然環境の変化が、出没の背景にあります。

■ 安心して暮らすためにできること

住宅を検討する際には、「自然との距離」も安全面の一つとして考えておくと安心です。

「クママップ」などの自治体情報で周辺環境を確認

家の周りに果樹や残飯、ペットフードなどのニオイ源を放置しない

夜間や早朝の外出時には周囲の音や明かりに注意

山際の住宅地では防犯灯やカメラも野生動物対策として有効

■ まとめ

岐阜市中心部では日常生活に大きな危険はありませんが、
「見たことがないから大丈夫」と油断せず、自然との共存意識を持つことが大切です。
住宅を選ぶとき、交通や利便性だけでなく、地域の自然環境や安全性もチェックしておきましょう。

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