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2025.09.24

知らずに買うと後悔するかも? 土地探しで注意したい「共同所有の私道」とは

土地を探しているとき、不動産の図面や登記簿に「私道持分あり」という表記を見かけることがあります。
この“私道”は、公道ではなく個人や複数人で所有している道路のことです。

見た目は普通の道路でも、権利関係や管理方法は特殊で、思わぬトラブルや制約が潜んでいます。
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共同所有の私道とは?
複数の土地所有者が共同で所有している道路です。
それぞれの持分割合が登記されており、その私道を通らないと自分の土地に行けない場合は「通行権」を持っています。
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共同所有の私道で起こり得るリスク
1. 修繕・管理の合意が必要
舗装の修繕や排水工事などをする場合、所有者全員の合意が必要になります。
1人でも反対すれば工事が進まないケースもあります。
2. 所有者の事情が変わる
「もし後年、共同所有の相手に相続があったら?」
相続人が複数になって話し合いが複雑化したり、相続人が遠方になることで連絡が取りにくくなることが想定されます。
また、所有者が老人ホームに入居して連絡が取りづらくなるなど、合意形成が難しくなる場合も。
3. 売却時の不利益
私道が共同所有であることを理由に、購入希望者や金融機関から敬遠されることがあります。特にトラブルが起こった場合は土地の売却がしにくくなったり、価格が下がる可能性も。
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買う前に確認したいポイント
• 持分割合:自分がどれだけの権利を持つか
• 通行・掘削承諾:水道・ガス工事に支障がないか
• 他の所有者との関係:将来トラブルにならない可能性が高いか
• 再建築の可否:建築基準法上の接道義務を満たすか
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まとめ
共同所有の私道は、必ずしも買ってはいけないわけではありません。
しかし、管理や将来の売却時に想定外の手間やリスクが生じる可能性があります。
土地探しの際は、不動産会社や司法書士と一緒に権利関係をしっかり確認し、将来の暮らしや資産価値に影響しないか見極めることが大切です。

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