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2025.09.22
知らないと損する可能性も。住宅ローンの知識
繰り上げ返済のメリット・デメリット
住宅ローンは人生で最も大きな借入の一つ。返済計画を工夫することで、総支払額を大きく減らせる可能性があります。その代表的な方法が繰り上げ返済です。
ただし、メリットばかりではなくデメリットもあるため、正しく理解して判断することが大切です。
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繰り上げ返済とは?
繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別にまとまった金額を前倒しで返すことです。これにより、元本が減るため利息の支払いも減少します。
繰り上げ返済には大きく分けて2種類あります。
• 期間短縮型:返済期間を短くする方法(総支払利息の削減効果が大きい)
• 返済額軽減型:毎月の返済額を減らす方法(家計の負担を軽くしたいときに有効)
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🌟 メリット
1. 利息の総支払額を減らせる
住宅ローンの利息は残高に対してかかるため、早めに元本を減らすほど節約効果が大きくなります。
2. 返済期間を短縮できる
特に「期間短縮型」を選べば、数年単位で返済期間を縮めることが可能。老後資金準備を早めに始めたい人に向いています。
3. 精神的な安心感
借金残高が減ることで心理的にも安心でき、将来の家計の自由度も増します。
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⚠️ デメリット
1. 手元資金が減る
繰り上げ返済に資金を使いすぎると、教育費や緊急時の生活費が不足するリスクがあります。
2. 住宅ローン控除の恩恵が減る可能性
住宅ローン控除は年末残高に応じて税金が還付される制度。残高を減らしすぎると控除額も減ってしまいます。
3. 低金利時代では効果が薄い場合も
現在の住宅ローン金利は非常に低水準。繰り上げ返済で得られる利息削減額よりも、資産運用で増やせる可能性の方が高いケースもあります。
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💡 繰り上げ返済をする前に考えるべきこと
• 生活防衛資金を確保してから(最低でも生活費半年分)
• 教育資金や老後資金の積立とのバランス
• 住宅ローン控除がある期間は急ぎすぎない
• 金利が高い借入(カードローンや車のローンなど)があれば、そちらの返済を優先
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まとめ
繰り上げ返済は「家計の安定」「利息の削減」につながる有効な手段ですが、万能ではありません。
• 余裕資金があるか
• 他のライフプランとの兼ね合いはどうか
• 控除や金利水準を考慮して有利かどうか
これらを踏まえて、担当の金融機関やファイナンシャルプランナーに相談しながら計画的に行うことが大切です。