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2025.09.16
突然の家賃値上げは他人事じゃない?賃貸に潜むリスク
「家は賃貸で十分。身軽でいられるから安心」
そう考える方も少なくありません。
しかし、最近大きく報じられた東京・板橋区のマンション騒動は、「賃貸に住み続けるリスク」を改めて考えさせる出来事となりました。
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実際に起きた“家賃2.5倍通知”の騒動
ニュースでも話題になったのは、板橋区の築45年・駅近マンション。
家賃7万円台で暮らしていた男性が、今年1月に突然「家賃19万円に値上げする」という通知を受け取ったのです。
そして通知には、建物の所有者が中国人が代表を務める会社へと変わったことも明記されていました。
その後もエレベーターの停止や、空き部屋の違法民泊利用疑惑などが重なり、「住民を追い出そうとしているのでは」との声まで…。
最終的にメディアや国会で取り上げられたことで、オーナーは値上げを撤回しましたが、この件は「賃貸だから安心」とは言い切れない現実を示しました。
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外国人オーナーの増加と背景
実はこのケースは特殊な話ではありません。
最近は海外投資家が日本の不動産物件を購入するケースが増加傾向にあります。
背景には、
• 中国国内の経済状況悪化 → 富裕層の資産逃避
• 円安で日本の不動産が割安に見える
• 安定した家賃収入が得られる日本の賃貸市場の魅力
• 移住目的での購入
といった事情があります。
中国では「オーナーが自由に賃料を変えるのは当たり前」という考え方が根強く、日本の借地借家法による借主保護を十分に理解していないケースも。
法的には日本では一方的な大幅値上げは認められませんが、住民側は「裁判や調停」という負担を強いられるリスクを抱えることになります。
今後東京大阪などの大都市だけではなく、地方都市でも同様のケースが増える可能性は十分にあります。
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賃貸に住み続けるリスク
もちろん賃貸には「転勤やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる」メリットがあります。
しかし今回の件のように、オーナーの判断ひとつで生活が大きく揺らぐリスクも。
• 突然の家賃値上げ
• 建物管理の悪化(修繕費を出さないなど)
• 違法利用やトラブルに巻き込まれる可能性
• 契約更新時に不利な条件を突きつけられる
賃貸は「居住の安定性」を自分でコントロールできない、という弱点があります。
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持ち家という選択肢
一方、持ち家は初期費用やローン返済の負担が大きいものの、
• 家賃値上げの心配がない
• 自分や家族の暮らしに合わせて自由にリフォームできる
• 長期的に見れば資産として残る
という安定感があります。
特にお子さまがいるご家庭では「学区や地域とのつながりを持続できる」という安心感も大きなメリットです。
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まとめ|“安心できる住まい方”を考える
今回のニュースは極端なケースかもしれません。
ですが「オーナー交代からの突然の条件変更」は、誰にでも起こり得る現実です。
• 柔軟さを取るなら賃貸
• 安定と資産性を取るなら持ち家
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、「自分と家族にとって安心できる住まい方」を選ぶことが大切です。