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2025.08.25
家を建てるなら…「湿気対策」と「シロアリ対策」はセットで考えよう!
愛知・岐阜では梅雨時期や夏場を中心に、湿度80%以上の日が続くことも多く、さらに冬場は濃霧や川霧などの影響で、年間を通じて湿気の多い地域といえます。
そんな地域で家を建てるなら、「湿気対策」を家づくりの最初の段階から考えておくことが大切です。
さらに見逃せないのが、「湿気=シロアリのリスク」という関係性。
今回は湿気による住宅被害を防ぐための具体策を、「設計」「生活習慣」「土地選び」などの視点からご紹介します。
✅ 湿気の原因と家への影響 家の湿気は以下のような場所・理由から生じます:
• 地面(土壌)からの湿気:床下・基礎に影響
• 外気:梅雨・夏・冬の外気湿度が高い
• 室内生活:入浴・洗濯・調理など
• 結露:内外温度差により水蒸気が水滴化
🌿 湿気によって起こるリスク
• カビ・ダニの繁殖
• 木材の腐朽や断熱性能の低下
• 結露による窓や壁の劣化
• そして…シロアリ被害の増加
✅ 湿気とシロアリの関係 シロアリは高温多湿な環境を好み、特に床下や基礎まわりがジメジメしている家ほどリスクが高まります。
近年では建築基準法により防蟻処理(薬剤処理)が行われますが、現在使われている薬剤は人体や環境への影響を抑えた安全性の高いものであるため、
🔻 防蟻薬剤の効果は一般的に約5年 で徐々に効果が薄れていくため、
定期的なメンテナンスおよび湿気をためない設計こそが「長期的なシロアリ対策」といえます。
✅ 設計段階での対策ポイント
● 基礎の通気と防湿
• 基礎パッキン工法や床下換気口の活用
• 防湿シートで土壌からの湿気をブロック
• 床下点検口を設け、将来的なチェックも容易に
● 高断熱・高気密住宅ならこそ「換気計画」が必須
• 給排気バランスの取れた第1種換気の導入
• 脱衣室やWICなど湿気がこもりやすい場所への局所換気
● 結露を防ぐ断熱仕様
• 外壁・屋根・窓の断熱性能を高くする
• 樹脂サッシ+Low-E複層ガラスで冷気の伝導を抑える
✅ 土地選びの段階から湿気リスクを意識 以下のような土地では、湿気・排水・通風の確認が重要です:
• 北側が山や高い建物、または田んぼなどの低湿地 • 隣家との距離が極端に狭く、風が通らない
• 地盤調査で「湿気がこもりやすい」と判定されるケース 湿気が多ければそれだけシロアリの潜伏リスクも増加。 土地選びの段階でプロに相談しておくと安心です。
✅ 暮らし方でできる湿気&シロアリ対策
● 室内干しに配慮した間取り → 換気と動線を合わせることで、湿気をためにくい設計に。
● 除湿機の設置前提でコンセント配置 → 脱衣室・WIC・階段下など湿気がたまりやすい場所に。
● 押入れ・収納の換気 → 定期的な開閉や除湿剤設置でカビや害虫リスクを低減。
● 防蟻メンテナンスは5年ごとに → 新築時だけでなく、5〜10年ごとの点検・再処理が重要。
✅ 結論:湿気対策=家を長持ちさせる最良の保険 岐阜のように湿気が多いエリアでは、
• 最初の設計で「湿気をためない家」にすること
• 定期的な点検とメンテナンスでリスクを防ぐこと
この2つが、長く快適に、そして資産価値を保った家づくりにつながります。 高性能住宅だからこそ、「湿気対策とシロアリ対策は最初から」が正解です。