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2025.06.25
なぜ建築費はこんなに上がったのか?この15年の住宅価格高騰の背景と今後の見通し
お客様との会話の中で最近特に増えているのが「家の価格が近年ものすごく上がっていますよね?」という声。
確かに住宅の建築費は大きく上昇しています。
今回はその原因や今後の見通し、そして「いま建てるか、待つか」の判断材料になる情報をお届けします。
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📈 建築費はこの15年でどれだけ上がった?
以下は、経済調査会(東京都港区)が⽊造住宅の建築費の推移を指数化した「⽊造住宅建築費指数」です。2009年と比べて、2024年では1.36倍、予測値である2025年では1.4倍に高騰していることが分かります。
※経済調査会の「⽊造住宅建築費指数」をもとに作成
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🛠 なぜこんなに建築費が上がっているのか?
1. 資材価格の高騰
• 木材、鉄鋼、コンクリートなどの価格が上昇
• 特に2021年頃の「ウッドショック」により木材価格が一時2倍以上に
2. 人件費の上昇
• 若手職人不足と高齢化による技能者の確保難
• 人材確保のため賃金が上昇し続けている
3. 環境性能への対応コスト
• 省エネ基準やZEH対応などの「断熱・気密」強化
• 建材や工法がより高性能化し、コスト増に直結
4. 為替や国際情勢の影響
• 円安により輸入建材の価格が上昇
• コロナ禍・ロシア情勢などの物流の混乱も影響
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🕰 「今建てる or 待つ」の判断基準とは?
✔ 今建てるメリット
• 金利がまだ比較的低水準(2025年時点)
• 補助金・減税制度(住宅ローン減税など)が活用可能
• 将来的なさらなる価格上昇リスクを回避できる
✖ 待つ場合のリスク
• 資材価格や人件費が下がる保証はない
• 金利上昇や制度縮小の可能性
• 需要回復や災害による建築ラッシュでさらなる高騰も?
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💡 賢く家を建てるには?
• 省エネ住宅を選ぶことで補助金や減税の恩恵が大きくなる
• プランを工夫して坪数を抑える設計が鍵
• 早めの土地探し・業者選定でコスト管理がしやすくなる
• ローンの金利や団信なども含めて総合的に判断
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📝 まとめ
この10年間で建築費は確実に上がっていますが、これは日本だけでなく世界的な流れでもあります。
ただし、「高いからやめる」ではなく、制度や設計の工夫で“今こそ賢く建てる”ことが可能です。
今後の金利や制度の変化も見据えながら、最適なタイミングを一緒に考えていきましょう。
ご相談はいつでもお気軽にどうぞ!